DTMなどの電子音楽と、WEB制作関連について
ここ数年、Web集客の現場で感じる一番の変化は「リスティング広告が効きにくくなった」という点だと思います。Google広告やYahoo!広告といった検索連動型広告は、かつてはROI(投資対効果)を測定しやすく、クリック単価(CPC)も低めに抑えられていました。しかし、今ではCPCが2倍3倍に上昇しているジャンルも珍しくありません。
特にBtoC向けの商材、たとえば美容・教育・不動産・飲食などでは、1クリックあたり数百円から千円を超えることもあり、広告費だけで月数十万円が消えていくケースも増えています。
この背景には、検索広告の枠そのものが限られていること、そしてAIによる自動入札が進んだ結果、競合が多いキーワードでは入札価格が高止まりしていることが挙げられます。つまり「どれだけ質の高いランディングページを作っても、そもそも広告が表示されにくい」状況になっているわけです。
コンテンツマーケティングも限界を迎えつつある
「広告がダメならSEOやコンテンツマーケティングで集客すればいい」と考える企業も多いですが、実はこの領域も以前のような効率が出にくくなっています。
GoogleのアルゴリズムがE-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)重視へと移行し、単に記事量を増やしても評価されにくくなりました。
さらに、生成AIの普及により、検索結果自体が要約・統合されてしまう傾向が強まり、「クリックされる検索結果」を作る難易度が上がっています。つまり、オーガニック検索の世界でも競争は激化し、従来型のSEOだけではリーチを広げられないのです。
このように、リスティング広告もSEOも頭打ちの状態の中で、いま多くの企業が次の手として注目しているのが「ショート動画」、特にTikTokの活用です。
TikTokがなぜ“広告を超えた接点”になるのか
TikTokの強みは、何よりも「ユーザーとの偶発的な出会い」が起きやすいことです。
アルゴリズムが興味関心ベースでコンテンツを推薦するため、フォロワーが少なくても再生数が伸びる可能性がある。つまり、初期段階でも爆発的なリーチを得られるチャンスがあります。
たとえば美容室や飲食店などでは、1本の動画が地域名とセットで拡散され、「この店行ってみたい」とリアル来店につながるケースが増えています。BGMの選定やテンポのよい編集、ナレーションや字幕の配置など、いわゆる「ネイティブ感」を保つ構成が効果的です。TikTokのユーザーは広告臭に敏感なので、プロモーションであっても自然に見える“共感導線”が求められます。
TikTok動画を軸にしたマーケティングの仕組み
TikTok単体で完結させるのではなく、Instagramや自社サイトとの連動が重要です。
TikTokは「発見」、Instagramは「信頼構築」、ホームページは「最終接点(コンバージョン)」という役割分担を意識します。TikTokで興味を持ったユーザーをInstagramのプロフィールや公式サイトに誘導し、詳細情報や口コミ、実績などを確認してもらう流れを作るのが理想です。
動画コンテンツの制作では、CTR(クリック率)やVTR(視聴完了率)、リテンション(平均視聴時間)などの指標をもとにPDCAを回す…と言いたいところですが、実際はTikTokでは「感情共鳴率」が何よりも重要です。つまり、数字よりも“共感が起きたかどうか”。
視聴者が「自分ごと」として感じた瞬間、コメントやシェアが一気に増え、アルゴリズムがさらに拡散を促します。
TikTok運用が特に向いている業種
全ての業種にTikTokが向いているわけではありません。
特に効果を出しやすいのは「ビジュアルで魅力を伝えられる業種」です。
たとえば美容院・ネイル・飲食・ファッション・スイーツ・フィットネス・エステ・インテリア・観光などは、映像映えする商材が多く、動画化によって視覚的な訴求が容易です。
また、採用やブランディング目的では、建築会社や製造業、整備工場などもTikTokと相性が良いです。製造工程や職人技、作業の“音”や“動き”がユーザーの好奇心を刺激します。
「普段見られない世界」を見せる動画はTikTok上で高く評価されやすく、視聴完了率が自然と上がります。
逆に、専門サービス(士業やBtoBのコンサルティングなど)では、TikTok単体でのリード獲得は難しいですが、「ブランド認知」や「会社の雰囲気紹介」には有効です。リクルート施策としてのTikTok運用は、近年急速に広まっています。
TikTok運用で成果を出すためのコツ
TikTokでは“綺麗すぎる動画”が必ずしも良い結果を生むとは限りません。
スマートフォンで撮ったリアルな映像や、少し崩した口調のナレーションの方がエンゲージメントを得やすい傾向があります。
つまり、完璧なブランディング動画よりも「親しみのある距離感」を演出することが、アルゴリズム的にも人間的にもプラスに働くということです。
また、動画の最初の3秒で“興味を引く構成”にすることが鉄則です。冒頭でオチを見せるくらいの勢いで、視聴者の注意をつかむ。そこから具体的なノウハウやビジュアルをテンポよく展開し、最後に自然なCTA(行動喚起)へつなげる構成を心がけます。
CTAは「詳しくはプロフィールから」や「○○で検索」など、押しつけがましくない導線が理想です。
SNS動画が“次のSEO”になる可能性
興味深いのは、TikTokが今や“検索プラットフォーム”として使われ始めている点です。
特にZ世代では「GoogleよりTikTokで検索する」という行動が一般的になりつつあります。
つまり、TikTok上の動画そのものがSEO的な位置づけを持ち始めているわけです。
動画タイトルやハッシュタグ設計も、従来のSEOのように戦略的に設計する必要があります。
このように、TikTokは単なる「SNS」ではなく、動画を中心にした“発見型検索メディア”へと進化しています。コンテンツマーケティングの一部としてTikTokを位置づけることで、従来のSEOと補完関係を築けるのです。
人の心を動かす集客は、もう検索だけじゃない
リスティング広告のクリック単価が高騰し、SEOの難易度も上がった今、企業が求めるべきは「人と人の感情がつながる接点」です。
TikTokやInstagramリールといったショート動画は、その接点を最短距離でつくるツールです。しかも、撮影機材も高価なものは不要で、アイデアと構成力があれば小さな店舗でも十分勝負できます。
結局、いまの時代に必要なのは「広告費をかける力」ではなく、「共感をつくる力」なのです。
その意味で、TikTokはリスティング広告や従来のSEOが届かない領域を切り開く、新しい集客の主戦場になりつつあると言えるでしょう。
リスティング広告効果が低下時に検討すべきSNS動画運用 TikTok・Instagramリール
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